よくあるご質問

補聴器に関して、お客様からよくいただくご質問をまとめました。
詳しいお話につきましては、お問い合わせフォームまたはお電話にてご相談ください。

Q.補聴器をつけたら耳がもとにもどりますか?

A.補聴器は聞こえを補うものであって、耳を治療する物ではありません。その為、補聴器を使用しても以前と同じ聞こえに戻すことは困難です。
しかし補聴器を使うことで聞こえは改善しますし、以前と同じくらい耳がよくなったと感じられる方もいます。

Q.補聴器を通販で購入してもいいですか?

A.お勧めはしておりません。通信販売の補聴器はボリューム操作だけのものが多く、正しい調整ができません。補聴器と銘打ってあっても実は集音器であることもあります。使用することで耳の聞こえをよくするどころか、新たなトラブルの要因になることもあったり、補聴器に対して不満を持つ要因となることもあります。
聞こえが悪くなったなどの聴力低下や耳の変化を感じた場合は、まずは耳鼻咽喉科を受診し、補聴器は補聴器の専門店で購入してください。

Q.補聴器は両耳につけたほうがいいですか?

A.「左右の聴力差がある」「片方が聞こえない」など両耳装用が難しい場合もありますが、両耳とも同じ程度の難聴であれば、両耳装用にすることで音の方向感がよくなったり、疲れにくくなったりと多くのメリットがあります。
他にも経済的な問題や耳の状態などによっても変わってきますので、お店の方とよく相談するようにしましょう。

両耳装用のすすめ

Q.補聴器は、1日中つけないといけませんか?

A.必ずしも一日中つけないといけないということはありません。特にはじめて使う人は装用感になじめるまで時間がかかりますので、はじめは短い時間から少しづつ装用時間をのばしていくとよいでしょう。
生活スタイルによってはたまにつけるだけで十分な方もいますが、本当にたまに補聴器をつけるだけではいつまでたっても慣れません。一日のうち短い時間でも毎日つけてみることが大切です。

Q.補聴器の耐用年数はどれくらいですか?

A.補聴器は高価な物なので一生使えないの?と思われる方も多いかもしれませんが、一般的には5年前後といわれています。これは補聴器の部品の修理保有年数などにも関わっているのですが、補聴器の取扱い方によって1ヶ月で故障する人もいれば10年持つ方もいます。
一概に耐用年数は何年とはいえませんが、毎日補聴器のお手入れをすることによって補聴器の寿命は延びていきます。

Q.補聴器の「ピーピー音」はどうして鳴るの?

A.ピーピー音の正体は補聴器の故障ではなく、音が補聴器から漏れることにより起こる「ハウリング」という現象です。耳穴に耳栓がピタッと合っていれば問題はありませんが、少しでも隙間があるとレシーバーから出た音が耳穴の隙間から外に出て、再び補聴器のマイクにはいってしまいます。よって音がどんどん大きくなり、ピーピー音が鳴るハウリングが起きているのです。
せまい所に入ったり、帽子をかぶったりするとよけいに大きくなることもあります。耳穴式補聴器及びイヤーモールド(耳栓)が自分自身の耳穴にあっているのか補聴器に耳垢など詰まっていないかを確認することが大切です。すぐに出来る対処方法としては、補聴器のボリュームを少し下げてみましょう。

Q.補聴器に消費税はかかりますか?

A.補聴器は薬事法で定められた医療器具です。そのため、消費税のかからない非課税対象商品となっています。
ただし、電池や補聴器関連のアクセサリーリモコン等などは課税対象商品となりますのでご注意ください。

Q.補聴器は医療費控除を受けられますか?

A.最近、お問い合わせをよく受ける質問です。
現在では、聴力の程度により障害者総合支援法による補装具費支給制度があります。
これは補聴器(補装具)の費用を国や自治体が負担してくれる制度ですので、聴力が悪い方は基本的にこの制度を利用することになりますが、医療機関の医師の判断により補聴器の必要性がある旨が証明される場合、医療費控除の対象となる場合があります。

「診療情報提供書で診療棟のために補聴器が必要であると記されれば、そのコピーを添付することで補聴器の購入費用を所得税の確定申告で医療費控除に含めることができる。」と記されています。※国税庁個人課税課情報 第三号

詳しくは、管轄の税務署や下記の医療費控除について(国税庁HP)を参照してください。
補聴器の購入費用に係る医療費控除の取扱いについて(情報)

Q.ペースメーカー使用していますが補聴器は利用できますか?

A.医薬品・医療機器等安全性情報(厚生労働省医薬食品局 平成17年8月)
「携帯電話端末及びPHS端末の電波が埋め込み型医用機器へ及ぼす影響を防止するための指針」(総務省 平成25年1月)
埋め込み型医用機器の装着者は、携帯電話端末の使用及び携行に当たっては、埋込み型医用機器の装着部位から15cm程度以上離すこと。
心臓ペースメーカ等を装着した難聴者への補聴器の装用は上記指針を参考に、ポケット型補聴器(胸部への装着)の選択を避けることが望ましい。
また、無線通信機器の使用も避けることが望ましい。

Q.最近電池の持ちが悪いのですが

A.補聴器用の空気電池の寿命は、補聴器をお使いになる環境や設定するボリューム調整状態によって短くなることがあります。
空気電池は低温と乾燥に弱いので、冬期は電池寿命が短くなることがあります。
また二酸化炭素の影響を受けると電池が消耗しやすいので、ストーブやファンヒーターなどで暖房された部屋で使用される時はこまめな換気をしてください。
補聴器を保管される場合は、電池の空気穴を乾燥ケース上部のマグネット(磁石)シート等でふさぐことで、環境による劣化の進行を抑制することができます。

Q.補聴器のメンテナンスを教えて下さい。日常での自分で出来るお手入れの仕方を教えて下さい。

A.補聴器は湿気に弱い製品です。ご使用にならない時や就寝時などは、補聴器の電池をはずし乾燥ケースに入れて保管してください。こうすることで、補聴器内の湿気を除去することができます。
また補聴器の音出口にたまった耳垢は故障の原因となるので、こまめにブラッシング掃除をして汚れを除去することをお勧めします。
日頃のお手入れの他に、購入された補聴器販売店に足を運んで定期的にメンテナンスを受けるとなお良いでしょう。

Q.空港ではどうしたらいいですか?

A.基本的に検査機器の補聴器への影響はないとされていますが、空港や国によって機器も異なります。
検査の前にはあらかじめ補聴器をはずしておくか、係員に補聴器をつけていることを伝えておくとよいでしょう。
また飛行機内では離陸・着陸時に気圧の変化により耳に痛みを感じる場合がありますので、いったん補聴器をはずすことをおすすめします。

Q.補聴器にはどれくらいで慣れますか?

A.聞こえや補聴器の装用効果には個人差がありますが、約1ヶ月~2ヶ月で多くの方は慣れていきます。
その間に、補聴器の専門店で調整を行うことも大切です。
違和感や感じたことは、販売店の方へきちんと伝えるようにしましょう。不満を言うと嫌がられるのではなどと気落ちする方もいらっしゃいますが、そういったクレームをお店の方と共有し、補聴器を調整していくことでその後の補聴器ライフがとても快適なものとなっていきます。