「補聴器はなくしそうだから無理…」89歳男性が最後に選んだ”安心できる方法”とは?
「これなら安心」耳穴式と補聴器チェーンで笑顔に
「補聴器って、なくしそうで心配なんです。」
89歳の男性が、初めて補聴器の相談に来られたときの最初の一言でした。
補聴器は決して安い買い物ではありません。
だからこそ、「もし落としてしまったら…」と不安になるお気持ちは、とてもよく分かります。
(ここだけの話、このご相談、本当に多いです。)
「補聴器は落としたら終わり…」89歳男性が一歩踏み出せなかった理由
聴力を測定すると、左右とも約55dB。
普段の会話でも聞き取りにくさを感じておられ、ご本人にも「聞こえにくくなった」という自覚がありました。
さらに語音弁別テストでは、会話の大きさである60dBで左右とも30%前後。音は聞こえても、言葉がはっきり分かりにくい状態でした。
補聴器が必要な時期に入っていることをご説明すると、ご本人も納得されたご様子でした。ただ、一番気になるのはやはり「紛失」。ここを解決しないと安心して使えません。
耳かけ式じゃない選択肢。耳穴式に決めた決め手
そこでご提案したのが、耳穴式補聴器です。
さらに輪テグスを取り付け、両耳用の補聴器チェーンを装着することで、万が一耳から外れても落下や紛失を防げる方法をご説明しました。
もちろん、耳穴式には注意点もあります。耳穴をふさぐため、人によっては自分の声が響いたり、こもって聞こえたりすることがあります。
そのため実際に試聴していただきました。
結果は…
「全然気にならないですね。」とのこと。これで安心して耳穴式補聴器を選択できることが分かりました。
「もしもの紛失」まで考えた補聴器チェーンという安心策
今回は、補聴器チェーンだけではありません。
補聴器本体にも1年間の紛失保証が付いた機種をお選びいただきました。
「もしもの備え」が二重になったことで、ご本人もご家族も安心。
補聴器は性能だけではありません。安心して毎日使えることも、とても大切なんです。
(転ばぬ先の杖…ならぬ、なくさぬ先のチェーンです。)

「これなら使えそう」不安が安心に変わった補聴器選び
これまでに数多くの補聴器相談を担当してきましたが、「聞こえ」だけではなく、「なくしたらどうしよう」という不安を解決することも、私たちの大切な仕事だと考えています。
とはいえ、私も最初から何でも分かっていたわけではありません。
経験を重ねる中で、「この方法なら安心して使っていただける」という工夫を一つひとつ積み重ねてきました。
これからも調整を行いながら、聞こえの変化に合わせてしっかりサポートしていく予定です。
補聴器は購入して終わりではありません。
「安心して長く使えること」。
そのお手伝いを、これからも続けていきたいと思います。

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これからも楽しく会話を続け、趣味や人とのつながりを楽しむための道具です。
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